【健康食品の受託製造】造粒加工のメリット・造粒方法は？受託製造の流れも解説

健康食品製造における造粒のメリット

健康食品の製造において、造粒は以下のようなメリットをもたらします。

液体への分散性の向上

粉末は、顕微鏡で見ると枝毛のようになっています。これを水に溶かそうとすると絡み合い、表面張力が起こり水に馴染むどころかダマになってしまいます。これを解決するために、粉末に膜を作ることでサラサラの粉になり、水への分散性が向上します。

粒径の均一性

粉末が動いている状態で造粒を行うため粒子の大きさが均一になりやすく、経口摂取を行う場合、ただの粉末を摂取するより咽ることが少なくなります。また、押出造粒においては、経口摂取を目的とした造粒方法になり、より咽ることが少なくなります。

製造工程の効率化

造粒によって粉塵の発生を抑えることができ、製造工程における作業環境の改善や効率化に貢献します。また、顆粒は流動性がよいため、包装や充填などの工程もスムーズに行えます。

健康食品における造粒の応用

健康食品において、造粒はさまざまな製品に活用されています。例えば、以下のような製品が挙げられます。

サプリメント

ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ハーブエキスなどの成分を顆粒状に加工することで、飲みやすく、吸収しやすいサプリメントを製造できます。

健康茶

粉末状の茶葉やハーブを顆粒化することで、お湯に馴染みやすく、手軽に飲める健康茶を作ることができます。

スポーツ飲料

スポーツ時に必要な栄養素を配合した粉末を顆粒化することで、水に溶けやすく、持ち運びにも便利なスポーツ飲料を製造できます。

美容食品

コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタなどの美容成分を顆粒化することで、飲みやすく、吸収しやすい美容食品を作ることができます。

流動層造粒

流動層造粒は、温風により粉末原料を流動させた状態でバインダー溶液を噴霧・乾燥させて造粒する方法です。

この造粒法では多くの細孔ができるため、溶解性に優れています。ココアや抹茶、青汁など水溶性の高い飲料などに適しています。

押出造粒

押出造粒は、原料を混練した後、押し出し機から押し出して一定の形に成形し、乾燥させて顆粒にする方法です。円柱状などのさまざまな形状の顆粒を製造することが可能です。

味・風味を活かした、顆粒状のスープやそのまま経口する顆粒食品などに適しています。

撹拌造粒

撹拌造粒は、ブレードと呼ばれるスクリューと遠心力で粉末原料を混合・撹拌しながらバインダー溶液を加えて、粒子を凝集させる方法です。流動層造粒よりも比重の重い原料を造粒するのに適しており、主に打錠用の顆粒などに活用します。

湿式造粒

湿式造粒は、粉末原料に水またはバインダー溶液を加えて湿らせ、造粒する方法です。主に、医薬品や食品添加物などの製造に用いられています。

乾式造粒

乾式造粒は、バインダー溶液を使用せずに、粉末原料を圧縮成形して造粒する方法です。この方法は、水や熱に弱い原料の造粒に適しており、有効成分の変質を最小限に抑えることができます。また、添加物を加える必要がないため、より自然な製品を作りたい場合に適しています。

それぞれの造粒方法には得意とする顆粒の種類や特性があります。製品の特性や製造規模、コストなどを考慮して最適な造粒方法を選択することが重要です。

1．ご相談・お見積もり依頼

まずは、お客様がお持ちの商品イメージやご要望をお聞かせください。お電話、メール、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡いただけます。

2．お打合せ・詳細ヒアリング

コルソライフ株式会社はお客様のご要望をより深く理解するため、直接お会いしてのお打合せを大切にしています。全国どこへでも伺いますので、お気軽にお申し付けください。商品開発に関するお悩みや課題、ご希望の仕様など、詳細なヒアリングを通して、お客様のニーズを明確に捉えます。

3．商品企画・製造プランのご提案

ヒアリング内容にもとづき、最適な商品企画と製造プランをご提案いたします。お客様のターゲット層や市場動向を考慮し、実現可能なプランを具体的にご提示いたします。

4．試作品製作

ご提案したプランにもとづき、試作品を製作いたします。お客様に納得いただける味や風味を実現するため、ご納得いただけるまで試作を繰り返し、改良を重ねます。

5．製品評価

試作品完成後、お客様へ製品のプレゼンをさせていただきます。試作品の出来栄えや改善点について忌憚のないご意見を頂戴し、最終的な製品化に向けて共に検討を重ねます。

この段階で、製品のコンセプトや訴求ポイントが明確になっているか、市場ニーズに合致しているかなどを再確認します。必要に応じて、処方や製造方法の見直しも行い、より完成度の高い製品を目指します。

6．お見積もり・製品化決定

最終的な製品仕様にもとづき、お見積もりをご提示いたします。お見積もりにご納得いただけましたら製品化を決定し、契約へと進みます。

7．原料調達・製品本製作

独自のルートから厳選した原料を調達し、製品の本製作を開始いたします。徹底した品質管理のもと、安全で高品質な製品を製造いたします。

8．品質検査・検品、ご納品

厳しい品質検査と検品を行い、合格した製品のみを出荷いたします。ご指定の納期までに、確実にお客様のもとへお届けいたします。